【結論】アイビー・ケース・システムのシナリオ12「ターンアラウンド」の2ステップの手順がわかる。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうちの最終章である12シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「ターンアラウンド」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ12:ターンアラウンド
例題:AAS社は経営危機に陥っている。あなたはAAS社を倒産の危機から救うために雇われた。あなたなら、どのような策を講じるか?
上記のようなケースは「ターンアラウンド」に当てはまります。
「ターンアラウンド」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記2ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】全体的な状況を把握するための情報収集を行う。
【STEP2】適切と思われる次の選択肢のアクションを実行に移す。
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記箇条書きの観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】全体的な状況を把握するための情報収集を行う。
- 会社の概要を調べる(取扱商品、会社の規模、歴史など)。
- 経営危機に陥った原因は何か?商品が悪かったのか?経営陣が無能だったのか?景気全般が落ち込んだからか?
- 業績全体の状況を調べる(業改全体の成長率、競合状況など)。
- 自社と同様に、競合先も危機的な状況に陥っているのか?
- 経営再建に必要な資金の調達先は確保されているのか?
- 銀行からの借入が可能か?増資に応じてくれる投資家がいるか?
【STEP2】適切と思われる次の選択肢のアクションを実行に移す。
下記選択肢は、経営危機に瀕している全ての企業に対する特効薬ではないが、考慮すべきポイントです。
自社のビジネスの状況について、できるだけ詳細な情報を得る。
自社の商品や財務状況について見直すべき点がないかを再検討する(自社の商品は時代遅れではないか、借入金の負担が大きすぎないか)。
再建計画が途中で頓挫しないように、十分な再建資金の調達先を確保する。
全社員の能力と資質を再調査して、不要と思われる社員は解雇する。
短期的目標と中長期的目標を設定する。
目標達成に向けた事業計画を策定する
顧客、サプライヤー、流通業者を訪問して、自社の信用不安を取り除く。
目標に優先順位をつけ、できるだけ早い段階でいくつかの成功体験(小さなものでも良いの)を積み重ねていくことによって、社内に自信を植え付ける。
以上がシナリオ12「ターンアラウンド」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
さてさて、みなさま
これにて、アイビー・ケース・システムの全てのシナリオを総舐めしたことになります。
全12回に渡り、お疲れ様です。
しかし、ここからが本番です。
実際のケースを解きながら、どのシナリオに当てはまるかを検討していく中で、
自然と自分の論理構造を形作る思考プロセスの一助となるようにしなければなりません。
これから私と一緒に、実際のケースを解いていきましょう。
それでは。
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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
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