【結論】アイビー・ケース・システムのシナリオ6「成長戦略」の2ステップの手順がわかる。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうちの6シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「成長戦略」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ6:成長戦略
例題:XYB社は豊富な現金を持て余している。XYB社を成長させていくためには、この潤沢な現金をどのように使うのが一番良いだろうか?
上記のようなケースは「成長戦略」に当てはまります。
「成長戦略」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記2ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】全体的な状況を分析するために、広く浅い質問をする。
【STEP2】適切な成長戦略を選択する。売上高の拡大は、企業を成長させる1つの方法であるが、それが唯一の方法ではない。
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記の観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】全体的な状況を分析するために、広く浅い質問をする。
成長戦略の問題は、特定の商品や特定の事業部門に限定したものである場合もあれば、企業全体に関するものである場合もあります。
成長戦略の問題は、真に戦略的な色彩が強いため、まずは幅位広い質問をすることによって、議論の方向性を定めなければなりません。
下記観点から、分析をしてみましょう。
- 業界全体の成長率は、業界全体と比較してどうなっているか?
- 自社の価格水準は、競合と比較してどうなっているか?
- 競合は、どのようなマーケティング活動や商品開発を行っているか?
- 自社のセグメント(事業部門、地域など)のうち、今後最も高い成長が見込まれるのはどのセグメントか?
- 成長を持続させるための十分な資金を調達できるか?(自己資金、銀行借入金、株式発行など)
【STEP2】適切な成長戦略を選択する。
売上高の拡大は、企業を成長させる1つの方法ですが、それが唯一の方法ではありません。
下記の主要な選択肢のうち、どれがあるいはどれとどれが与えられたケースに当てはまるかを判断する必要があります。
- 流通チャネルを拡大する
- 商品ラインを拡大する
- 大規模なマーケティング・キャンペーンを展開する
- 商品の多角化を図る
- 業界内の競合企業、または、異なる業界の企業を買収する
以上がシナリオ6「成長戦略」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
それでは。
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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
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