【結論】アイビー・ケース・システムのシナリオ5「価格戦略」の3ステップの手順がわかる。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうちの5シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「価格戦略」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ5:価格戦略
例題:われわれのクライアントが、映画の脚本制作用のを開発した。このソフトウェアに対して、どのような価格を設定すれば良いだろうか?クライアントが取るべき価格戦略とその根拠は?
上記のようなケースは「価格戦略」に当てはまります。
「価格戦略」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記3ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】販売する商品に関する分析を行う。
【STEP2】価格戦略を選択・決定する。
【STEP3】商品に対する需要と供給の関係を分析する。
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記箇条書きの観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】販売する商品に関する分析を行う。
- われわれの商品に特有の性能・性質は何か?
- 競合品が既に存在してるか?それらの商品には、どのような価格設定がなされているか?(競合品との比較による価格設定)
- 市場は、成長サイクルのどの段階にあるか?
- 市場規模はどれくらいか?
- 商品の研究開発活動(R&D)に、いくら費やしたか?
【STEP2】価格戦略を選択・決定する。
価格の決定権を握っているのはわれわれ自身か?それとも、サプライヤー、顧客、競合に合わせる形で価格設定を行う必要があるのか?
下記項目を分析しながら検討しましょう。
- 商品の製造・流通・販売には、合計でいくらのコストがかかるのか?
- われわれの商品に対して、顧客はいくらまでなら支払う意思があるか?
- 商品は必需品か?それとも嗜好品か?
- 顧客に商品の価値を認識してもらえるための販促費用が必要か?
上記を検討した上で、「コストベースの価格設定」と「価値ベースの価格設定」を比較検討し、どちらの価格戦略を採用すべきかを決定する。
【STEP3】商品に対する需要と供給の関係を分析する。
- 商品の需要と供給の状況はどうなっているか?
- われわれの価格設定は、現時点でおける需要と供給の均衡点にどのような影響を与えるか?
- 競合品にはどのような価格設定がなされているか?
- 代替品は存在するか?代替品にはどのような価格設定がなされているか?
なお、一般的に商品の価格設定には次の3つの方法があります。
価格戦略に関するケースを解く際には、下記の3つの価格戦略について検討し、どの戦略を選択するのが一番良いかを検討する必要があります。
- 競合品との比較による価格設定
- コストベースの価格設定
- 価値ベースの価格設定
- 競合品が既に存在しているか?
- 競合品には、どのような価格設定がなされているか?
- 競合品と比較した場合、われわれの商品に特有の性能・性質はあるか?
- 代用品は存在するか?
- 代替品には、どのような価格設定がなされているか?
- 顧客の購買行動には、どのような特徴が見られるか?
われわれの商品に対して、顧客はいくらまでなら支払う意思があるかを分析する。
顧客が支払うであろう金額よりも、商品開発にかかるコストの方が大きいのであれば、商品を販売しない方が良いと判断できます。
一方で、(2)のコストベースの価格よりも、多くの金額を支払う意思が顧客側にある場合も考えられます。
以上がシナリオ5「価格戦略」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
それでは。
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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
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