【結論】アイビー・ケース・システムのシナリオ2「業界分析」の3ステップの手順がわかる。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうちの2シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「業界分析」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ2:業界分析
例題:われわれのクライアントは、ある多角経営企業の買収を検討している。買収候補に挙がっている企業は3つの業界で事業を行っているが、そのうちの1つはエンターテイメント業界である。しかし、クライアンにはエンターテインメント業界に関する知見がないため、われわれに分析を依頼してきた。どのような観点から分析を行えば良いのだろうか?
どうでしょうか、
上記のようなケースは「業界分析」に当てはまります。
「業界分析」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記3ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】業界の現状を分析する
【STEP2】サプライヤー(仕入先)に関する分析を行う
【STEP3】業界の将来像を予測する
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記箇条書きの観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】業界の現状を分析する
- 業界はライフサイクルのどの段階にあるか?
- 過去1年、2年、5年、10年という期間で観た場合、業界全体のトレンドはどうだったか?マーケットの規模は拡大しているのか?縮小しているのか?
- われわれの業績は、業界全体のトレンドと比較してどうなっているのか?
- 業界内の主要企業は?各社のマーケットシェアはどうなっているか?
- 業界内で生じた大きな変化はないか?(新規企業の参入、新技術の開発、規制の強化など)
- 企業間の強弱を決定する競争要因は何か?(ブランド力、会社の規模、技術力など)
- 業界内の企業の収益性はどうなっているのか?
【STEP2】サプライヤー(仕入先)に関する分析を行う
- 主なサプライヤーは何社存在するのか?過去から現在に至るまでの間、サプライヤーの大きな入れ替わりはなかったか?
- サプライヤーの業界では、現在どのようなことが起きているか?
- サプライヤーは、今後もわれわれに商品を供給し続けるだろうか?われわれは十分な量の商品を持続的に調達することができるだろうか?
【STEP3】業界の将来像を予測する
- 新規企業の参入が増加する傾向にあるか?それとも、紫綬から撤退する企業が増える傾向にあるか?
- 最近、業界内でM&Aが頻繁に行われているか?
- 市場の参入障壁と撤退障壁は何か?
- 代替品が発明される可能性は?
以上がシナリオ2「業界分析」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
それでは。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうちの1シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「新規市場参入」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ1:新規市場参入
例題:われわれのクライアントである毛髪用品のメーカーが、日焼け止め用品の市場に参入することを検討している。彼らは、この市場に参入すべきであろうか?
どうでしょうか、
上記のようなケースは「新規市場参入」に当てはまります。
「新規市場参入」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記4ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】なぜ参入するのかを確認する
【STEP2】現状の市場状況を大まかに分析する
【STEP3】新規参入すべきか否かを判断するため、より詳細な市場分析を行う
【STEP4】STEP3における分析の結果、市場への参入を決めた場合、最善の参入方法を決定する(主な参入方法は3つ)
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記箇条書きの観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】なぜ参入するのかを確認する
- クライアントの目的は何か?
- クライアントの達成目標は?
- その市場への参入は、クライアントの全社的・長期的な戦略と整合が取れているか?
【STEP2】現状の市場状況を大まかに分析する
- 市場の規模はどれくらいか?
- 市場の成長率はどれくらいか?
- 業界はライフサイクルのどの段階にあるか?
- ターゲットとなる顧客は誰か?ターゲット顧客はどのようにセグメント化されているか?
- 競合先となるのはどのような企業か?各社のマーケットシェアはどうなっているか?
- 技術革新が業界に与える影響の度合いは?技術革新が起きるスピードは?
【STEP3】新規参入すべきか否かを判断するため、より詳細な市場分析を行う
- われわれの商品は、競合の商品と比べてどのような違いがあるか?
- どのくらいの価格で商品を販売するのか?
- 代替品が存在するのか?
- 市場の参入障壁が存在するか?(莫大な初期投資額、流通チャネルへのアクセス制限、特許技術の有無、政府による規制の有無など)
- 市場からの撤退障壁が存在するか?市場が悪化した場合、われわれはどのような方法で撤退するか?
- 主なリスク要因は何か?(商品の価格変動リスク、法的規制リスク、技術リスクなど)
- われわれが新規参入した場合、既存企業はどのように対抗してくるだろうか?
【STEP4】STEP3における分析の結果、市場への参入を決めた場合、最善の参入方法を決定する(主な参入方法は3つ)
- 自社で全てを構築する(この場合、シナリオ7「起業/新規事業の立ち上げ」を適用する)
- 業界内の既存企業を買収する
- 自社と同じ目的を持つ企業と、ジョイント・ベンチャー(共同出資会社)を設立するか、戦略的提携を結ぶ
分析手法としては、コスト・ベネフィット分析を使用します。
以上がシナリオ1「新規市場参入」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
それでは。
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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
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