【結論】アイビー・ケース・システムのシナリオ11「利益増加」の4ステップの手順がわかる。
今回はアイビー・ケース・システムの「12つのシナリオ」のうち11シナリオ目です。
(※ケース面接に効果的なシステムであるアイビー・ケース・システムの概要についてはこちらを参照下さい。)
「利益増加」のケースについて一緒に学習していきましょう。
シナリオ11:利益増加
例題:われわれのクライアントは運動用品のメーカーである。クライアントの売上高は増加しているにもかかわらず、利益は横ばいに留まっている。われわれはどのようなことを調べる必要があるか?
上記のようなケースは「利益増加」に当てはまります。
「利益増加」のシナリオに当てはまるケースの場合、下記4ステップに従って進めていきましょう。
【STEP1】企業の外部環境要因を分析する。
【STEP2】企業の内部環境要因を分析する。
【STEP3】コスト面の分析を行う。
【STEP4】販売量の増加が必要かどうかを検討し、必要な場合次の選択肢のうちのどれ又はどれとどれを実行可能かを調べる。
次に、各ステップの確認事項の詳細を確認していきましょう。
下記箇条書きの観点から、各ステップごとに分析及び意思決定していきます。
【STEP1】企業の外部環境要因を分析する。
- 業界全体の状況はどうなっているか?
- 競合の状況はどうなっているか?
- 全般的な景気動向や金利動向はどうなっているか?
【STEP2】企業の内部環境要因を分析する。
企業の内部要因を分析する際は、常に売上面(又は価格面)の分析から始めましょう。
売上高の構成(商品別、地域別等)がどうなっているかを理解しなければ、どこでコストの削減を行うべきかを知ることもできないからです。
- 売上高の構成はどうなっているか?
- 売上を構成している各要素は、それぞれ売上全体の何%を占めているか?
- 各要素の構成比に異常な偏りが見られないか?
- 最近、各要素の構成比に大きな変化が見られなかったか?もし大きく変化しているとすれば、どのような原因によるものか?
【STEP3】コスト面の分析を行う。
- 主な変動費と固定費は?
- 最近、大きく変動したコストはないか?(人件費や原材料費など)
- 大きく変化したコストの中に、異常と思われるコストがないか?
- 競合のコスト構成と比較する。
- 売上高にマイナスの影響を与えずに、削減できるコストはないか?
【STEP4】販売量の増加が必要かどうかを検討し、必要な場合、次の選択肢のうちのどれ又はどれとどれを実行可能かを調べる。
- 新しい地域に進出する。
- 営業組織を強化する。
- マーケティング・キャンペーンを強化する。
- 値下げを行う。
- カスタマーサービスを改善する。
以上がシナリオ11「利益増加」のシナリオのケースです。
例題を見ながら、各ステップごとに復習がてら分析してみましょう。
それでは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント