【戦略コンサル対策】ケース面接の基礎_アイビー・ケース・システム概要

【結論】
アイビー・ケース・システムとは、
ケース面接を12種類のケースシナリオに分類し、フレームワークを搭載したシステムであり、「4つのステップ」と「12のケースシナリオ」の2つから構成される。

本システムに沿って回答することで、ケース面接に対して適切なシナリオ認知と、切り口の選択、そして問題解決の論理構造を示すことができる。

アイビー・ケース・システムとは

平たく言うと、ケース面接を12種類のケースシナリオに分類し、フレームワークを搭載したシステムのことです。

ケース面接は戦略コンサルティングファームに入社する際に避けては通れない壁です。

このアイビー・ケース・システムを身につけることで、単なるフレームワークの当てはめを考えてしまう状況から打開し、適切なシナリオへの分類とそのシナリオに対する切り口を選択でき、問題解決の論理構造を示すことができるようになるはずです。

では、早速始めていきましょう。

 

 

アイビー・ケース・システムは、

「4つのステップ」と「12のケースシナリオ」の2つから構成されます。

 

最初に、4つのステップについては下記です。

【STEP1】問題点の要点をまとめる

【STEP2】問題の目的とクライアントの達成目標を確認する

【STEP3】どのシナリオに当てはまるのかを判断するための質問をする

【STEP4】結論(問題解決策)への大まかな道筋を示す

ケースが出題された際に、この4ステップに従うことで、初期フェーズにおける長い沈黙を避けることができます。 

 

次に、各ステップを具体的に説明します。

【STEP1】問題点の要点をまとめる

問題の要点をまとめることで下記3点が期待できます。

  • ケースで問われている内容を理解できていることを面接官に示すことができる
  • 問題文中の重要な情報を再確認することができる
  • 問題の意味を取り違えて回答するミスを未然に防ぐことができる

 

問題を聞いている間に、問われている内容と関係がない情報は積極的に取り除く姿勢も大切です。

問題文の一つひとつの情報をどう捉えどう扱うかによって回答は大きく変化するためです。

 

【STEP2】問題の目的とクライアントの達成目標を確認する

 

問題の目的が明白に思えた場合でも、他にも考慮すべき点があったり、隠された真の目的がある可能性があります。

確認の意味を込めて「目的の一つは、利益を増加させることですね。この他にも、私が頭に入れておくべき目的はありますか?」と面接官に聞いてみましょう。

こちらの回答で「いいえ、利益の増大が唯一の目的です。」と返ってこれば、この回答をベースに後続でのシナリオ選択をすることができます。

 

【STEP3】どのシナリオに当てはまるのかを判断するための質問をする

 

質問をすることで下記3点が期待できます。

 

  • 問題解決への手掛かりとなる新しい情報を得る
  • 困難な状況下でも、問題解決への糸口が見出せるような質問を臆せずに問い掛ける姿勢を面接官に示せる
  • 質問することによって、面接官とのコミュニケーション促進を図る
このステップでポイントとなるのは、まずは広く浅い質問で一般的な情報を得ることから始める、徐々に情報を絞り込み、与えられたケースがどのシナリオに当てはまるのかを判断していくことです。
ケースが進むにつれて、問題解決の焦点が定まらないような漠然とした質問はできなくなると考えた方が良いですね。
この段階において、どのシナリオに当てはまるかが定まらない場合は、下記観点から一般的な質問をすることで情報を引き出し、適切なシナリオを選択しましょう。

 

 

  • 自社(クライアント):売上高や資産の規模は?成長率は?
  • 業界:ライフサイクルはどの段階か?(導入期・成長期・成熟期・衰退期など)
  • 競合:競争に影響を与える内部要因(競合相手・両者のマーケットシェアなど)と外部要因(代替品の存在・景気動向・金利水準・失業率・値下げ競争・原料費の高騰など)
  • 商品:新商品のケースであれば長所と短所(短所に着目することで解決策に結びつくことが多い)
 

【STEP4】結論(問題解決策)への大まかな道筋を示す

ビジネス・ケースにおける一番の難所がこのステップと言えるでしょう。
こちらで30秒ほど時間を費やしてしまい長い沈黙になってしまったとしても、後続で時間を消費してしまうよりよほどマシです。
ステップ3までの作業でケースがどのシナリオに当てはまるかを判断することができるだけの最低限の情報は得ているはずです。 

一呼吸おいて、問題解決に至るまでの論理構造をじっくりと考えましょう。

 

4つのステップ」の説明が終わったところで、

アイビー・ケース・システムのもう一つの構成要素である「12ケースシナリオの説明に移ります。

 

12のケースシナリオは、

下記「戦略シナリオ」と「オペレーションシナリオ」の2つに大きく分類されます。

 

戦略シナリオ

(1)新規市場参入

(2)業界分析

(3)M&A(合併・買収

(4)新商品の開発

(5)価格戦略

(6)成長戦略

(7)起業/新規事業の立ち上げ

(8)競合の動きに対する対抗策

オペレーションシナリオ

(9)売上増加

(10)コスト削減

(11)利益増加

(12)ターンアラウンド

 

 

以上、12シナリオです。

現在のビジネスケースはより複雑になってきており、双方に関連した問題や、いくつかのシナリオが組み合わされた問題が出題されることが多くなってきています。

 

この12シナリオごとの分析システムは別途記事にしていきます。

12シナリオは多く感じられることかと思われますが、12個の異なるシナリオは互いに重なり合う部分が多いため、実質的には5つの異なるシナリオを覚える程度での量で済みます。

まずは気になるシナリオからでも構いません。

一つひとつ一緒に学習していきましょう。

 

それでは。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました