【戦略コンサル対策】ケース例題20:ペプシ_決算情報の分析

【結論】決算情報の分析についての回答例がわかる。

ケース例題20:以下に示す情報は、ペプシ社の2004年度年次報告書から抜粋した売上高の数字である。ペプシの事業は、フリトレー・ノースアメリカ(FLNA)、ペプシコ・インターナショナル(PI)、クエーカーオーツ・フーズ・ノースアメリカ(QFNA)の4つで構成されている。

 下の表とグラフを見て、あなたが気づいた点を指摘してほしい。ただし、計算を全て暗算で行い、あなたの考えがきちんと伝わるように、声を出しながら進めること。

 

 

【ケース回答例

 問題の内容を確認させてください。私がなすべき事は、この表とグラフから、ペプシの事業についてどんなことが読み取れるかを指摘すると言う事ですね。これ以外に、私に求められていることありますか?

 

 

ーいいえ、ありません。

 

 

 分析作業を効率化するため、計算にあたっては端数を切った近似値を使います。まずFLNAから見てみます。円グラフから、2004年のFLNAの売上高は、ペプシ全体の売上高の33%を占めていることがわかります。2003年については、9000円を27,000で割ると約33%であり、2002年は8500を25,000で割ると34%です。したがって、ペプシ全体の売上高に占めるFLNAの売上高の割合は、ここ3年ではほとんど変わってないことがわかります。

 これと同じ計算を、PBNAについても行います。2004年は円グラフの数字から、全体の売上高に占める割合は28%です。2003年については、7700を27,000で割ると28%から29%の間になります。2002年は7200を25000で割ってこれも29%弱の数字です。つまり、PBNAもFLNAと同様、この3年間で全体の売上高に占める割合は比較的安定していることがわかります。

 次は、PIを飛ばしてQFNAについて計算します。2004年の売上高の割合は5%です。2003年は、全体の売上高の10%が2700であり、QFNAの売上高1450はこの半分を少し上回る程度ですから、全体に占める割合は5%です。2002年は1500を25000で割ると6%であり、実際のQFNAの売上高は1464ですから、全体の売上高に占める割合は6%弱となります。

 4つの会社のうち、3つの会社で売上高の全体に対する割合がここ3年ほとんど変わっていないので、残り1社であるPIの売上高の割合も大きな変化がないことが必然的にわかります。ざっくりとした計算ではありますが、以上より、売上高全体に対する割合と言う点では、全企業でほとんど変化が見られないと言うことになります。

 

ー2003年から2004年にかけて、売上高成長率が最も大きかった会社はどこかわかりますか?

 

 FNLAは9100から9550へと売上高が450伸びています。これを9100で割ると、成長率は約5%です。PBNAは7700から8300へ600増えており、これを7700で割ると、成長率8%弱です。PIは売上高の伸びが約1200で、これを8700で割ると、成長率は14%弱となります。最後にQFNAは、売上高の増加分60を1500で割ると、成長率は4%です。

 以上より、売上高の成長率が最も大きかったのはPIであり、14%弱です。

 

ー分りました。ありがとうございます。

 

 以上、回答例となります。

 

 

 

今回は、ケースのタイプ的には、ナンバー・ケースでした。

 

それでは。

 

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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』

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