【フェルミ推定対策】例題1:日本にぬいぐるみはいくつあるか?

【結論】日本にぬいぐるみいくつあるか?についての回答例がわかる。

【前提確認】

 簡略化のため、店頭で売られている在庫や市場に流通していない在庫を除き、現在消費者に所有されているもののみに限定して考えることにします。

 また、ぬいぐるみの所有したいとして考えられるのは個人が法人ですが、ここでは個人が所有しているぬいぐるみ範囲限定することとします。

 

【アプローチ設定】

 日本におけるぬいぐるみの数は、

  日本の人口×平均所有率×一人当たりの平均所有数

 求めることができます。

 

【モデル化】

 日本の人口を「男女」と「年齢」の2軸でセグメント分け、各セグメントの左側に収率を、右側に一人当たりのぬいぐるみ所有数を、自分の時間ベースで書き込んでいきましょう。一例を挙げますと、下記表のようになりました。

 なお、数字の大きさ、あるいは大小関係についての根拠を書き加えておきました。

 

 ここで、各セグメントの人口を求める必要があります。このような時に使えるテクニックとして、「つぼ型の人口ピラミッド」をご紹介しましょう。重要テクニックですので、下の図を見て、しっかりと理解してください。

 「つぼ型の人口ピラミッド」を仮定することで、0から20歳と60歳から80歳の世代の1歳あたりの男女別人口は600,000人((24,000,000人÷ 20歳) ÷ 2)、20歳から60歳の世代の1歳あたりの男女別人口は900,000人((36,000,000 ÷ 20歳)÷ 2)と分かります。この数値を利用して、世代・男女別人口を表す次の表を作ることができます。

【計算実行】

 日本におけるぬいぐるみの数は、前出の2つの表を組み合わせることで、

 ・男性:3,000,000人× 80% × 3個+3,000,000人× 50% × 2個+6,000,000人 × 20% × 1個+9,000,000人× 10% ×1個+9,000,000 × 10% ×1個= 13,200,000個

 ・女性:3,000,000人× 90% × 5個+3,000,000人× 80% × 4個+6,000,000人 × 70% × 3 +9,000,000人× 60% × 1個 +9,000,000人 × 50% × 1個+9,000,000人× 30% × 1個+ 9,000,000人× 10% × 1個=49,200,000個

 と計算できます。これにより、日本のぬいぐるみの数は

  13,200,000個+19,200,000個≒62,000,000個

 と計算できました。

 

【現実性検証】

 日本の人口の半数程度の値になりました。人口の計算はそれほど誤りがないと思われますので、もし誤差が生じるとすれば、ぬいぐるみ所有率や一人当たりの平均所有数の値に原因があるだろうと推測できます。

 

 

以上、回答例となります。

 

それでは。

 

 

 

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引用・編集:『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』

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