【結論】戦略分析とマーケティング分析の基本フレームワーク「5C」と「4P」の分析観点がわかる。
本日はケース面接に使用する戦略分析とマーケティング分析の基本フレームワーク、「5C」と「4P」について学習していきます。
「5C」と「4P」は非常に基本的なフレームワークです。
「5C」と「4P」を用いれば、ビジネスケースにおける主要なポイントを見落とすことはなくなり、ある程度はまとまった回答が期待できます。
これらのフレームワークを用いる際には、以下の2点に留意しましょう。
- ケースの内容に応じて、「C」や「P」をアレンジする。
- これらのフレームワークを使用していることがあからさまにならないよう工夫する。
それでは、「5C」と「4P」の実際の分析項目を見ていきましょう。
【5C】
- Company(自社もしくはクライアント企業)
- Cost(コスト)
- Competition(競合)
- Customer/Consumer/Client(顧客)
- Channel(流注チャネル)
【4P】
- Product(商品)
- Price(価格)
- Place(流通チャネル)
- Promotion(広告宣伝)
次に、各校項目の分析観点の詳細を見ていきます。
【5C】
- Company(自社もしくはクライアント企業)
- 自社もしくは、クライアントの企業について、どのようなことを知っているか?
- 売上高や資産の規模はどれくらいか?
- 株式上場企業か?(上場企業の場合、一般投資家に対する配慮が必要となる)
- 顧客にどのようなサービスを提供しているか?
Cost(コスト)
- 主要な部分を占めているコストは何か?
- コストは過去どのように変化してきたか?
- 競合のコスト構造と比較して’、自社のコスト構造にはどのような特徴があるか?
- どうすればコストを削減できるか?
Competition(競合)
- 最大の競合相手となる企業はどこか?
- 競合他社のマーケットシェアはどうなっているか?
- 最近のマーケットシェアには変化が見られるか?
- 競合と比較した場合、自社の商品やサービスにはどのような特徴があるか?
- 競合他社に対する自社の戦略的な優位性は何か?
Customer/Consumer/Client(顧客)
- われわれの顧客は誰か?
- 顧客が望んでいるものは何か?
- われわれは顧客のニーズを満たしているか?
- どうすれば顧客を増やすことができるか?
- 顧客を囲い込めているか?
Channel(流注チャネル)
- われわれの商品は、どのような流通チャネルを通してエンドユーザー(最終消費者)の手元に届けられているか?
- どうすれば流通チャネルを拡大できるか?
- われわれが開拓できていない地域や顧客セグメントが存在するか?
- どうすれば未開拓の市場に進出できるか?
【4P】
Product(商品)
- われわれが提供している商品は何か?
- われわれの商品にとって、最適のマーケット(地域、顧客セグメントなど)はどこか?
Price(価格)
- 自社の価格は、競合と比較してどうか?
- 自社の価格は、どのような形で決められているか?
- 自社の価格設定は適切に行われているか?
- もし価格を変化させたら、販売量はどのように変化するか?
Place(流通チャネル)
- われわれの商品は、どのようなチャネルを通してエンド・ユーザーの元に届けられているのか?
- どうすれば流通チャネルを拡大できるか?
- われわれが販売していない商品を競合が販売しているか?
- われわれが開拓できていない地域や顧客セグメントに競合が進出しているか?
- どうすれば未開の市場に進出できるか?
Promotion(広告宣伝)
- 商品を売り込むためには、どうするのが一番良いか?
- われわれは正しいマーケットで販売しているか?
- 過去どのようなマーケティング・キャンペーンを行ったか?
- それらのキャンペーンは効果的だったか?
- マーケティング・キャンペーンを強化するための十分な予算があるか?
以上が戦略分析とマーケティング分析の基本フレームワーク、「5C」と「4P」です。
各ステップごとに分析してみましょう。
それでは。
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引用・編集:『戦略コンサルティングファームの面接試験 難関突破のための傾向と対策』
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